雛人形を片付ける日が遅くなると嫁に行けないのはなぜ！？迷信なのか根拠を調べてみた！

「ひな祭りが終わった後も雛人形を出していると、お嫁に行けなくなる」

誰もが一度は聞いたことがある言い伝えですね。

まぁ根拠のない迷信だとは思うのですが、もしこれが本当なら、、と少しは気になってしまうのが親の性です。(^^;

そもそもどのような言い伝えが元でこの様に言われているのでしょうか？

今回は雛人形の片づけが遅れるとお嫁に行けなくなる話の根拠や元ネタについて調べてみました。

そもそも雛人形とはどういうものか？

ひな祭りで飾る<雛人形は、昔の「流し雛」という行事が元になっています。

元々は「人形(ひとがた)」にケガレを移して川に流していたという行事です。

雛人形はそこから派生して、女の子が生まれたらその子の厄や災いを移してもらうための人形を飾るようになったのですね。

お嫁に行けない！の根拠は？迷信なのか？

ではなぜ「雛人形を片付けないとお嫁に行けない！」と言われるようになったのでしょうか？

・元々が流し雛でありその日のうちに終わってしまうイベントだったから？
・お雛様に感謝してその日のうちに片付けてしまうのが正しい？

いろいろ調べてみましたが、結論としては、「お嫁に行けない」というのは後にできた迷信のようです。

元々の雛人形の意味を考えると、災厄を写し取って健やかに成長することを願う行事であり、結婚はあまり関係ありませんよね。

ただ、雛人形はお雛様とお内裏様で「結婚」の様子をあらわしている人形ですから、その雛人形がずーっと出しっぱなしで片付けられていないというのは、「(娘が)片付かない」というふうに見えて良くない。そのため昭和に入ってからこのような迷信が生まれたようです。

片付けの遅いお嫁さんに向かって、お姑さんが嫌みを言ったのが始まりかもしれませんね。「そんなことでは娘がお嫁に行けないよ！」なんて。

実際、こういう季節のお祭りというのは暦を大切にしますから、それを過ぎてグズグズと片付けを先延ばしにするのも良くありません。そういう意味も込められていると思います。

雛人形はいつまでに片付ける？

では雛人形はいつまでに片付けるのが良いのでしょうか？

「雛人形を早く片付けなければいけない」という理由はないので、慌てて片付けるよりも各家庭のタイミングに合わせれば良い、というのが本当のところです。

人形屋さんでも「雛人形は3月3日以降のお天気の良い日に片付けましょう(湿気でかびが生えるのを防ぐため)」と言われていますし、明確な日にちよりも、お天気やゆっくり時間を取れるタイミングの方が大事です。

世間一般では、4月からの新学期を前にして3月末には片付けるという方が多いようですね。たしかにその辺りが節目になるかと思います。

雛人形を片付けるのが遅れるとお嫁に行けない噂の根拠／まとめ

「お嫁に行けなくなる」は迷信ですが、ひな人形には「子供の厄や災いをうつし取ってくれる」という意味がこめられています。ですから、いつまでも出しっぱなしはNGですね。

大体3月末までを目安に、天気とタイミングの良い日に片付けをしましょう。

雛人形を大切に扱ってお子さまの成長と幸せを祈りたいですね。^^