雛人形の正しい保管方法　防虫剤の入れ方と選び方を間違えるとヤバイ！

雛人形の片付けにはちょっとしたコツがあります。

何も考えずそのまま片付けてしまい、「翌年空けてみると虫に喰われていた！」となってしまった人もたくさんいるようですね。

そこで今回、雛人形を片付けるときの
・防虫剤をどのように入れれば良いのか？
・選び方は？衣類の防虫剤で兼用できる？
・防虫剤選びの注意点
についてまとめてみました。

雛人形の防虫剤！どれを選べば良いの？

一口に防虫剤と言っても、衣類用から人形専用のモノまで種類はたくさんあります。この中から決めるのは難しいですよね。

実は、雛人形を作っているメーカーごとにオススメの防虫剤を指定していることもあります。一番間違いないのは、メーカーオススメの防虫剤を使用することなんですね。

メーカーに確認出来ない場合は一般的な人形用の防虫剤で良いと思いますが、昨今の主流はピレスロイドの合成化合物である「エムペントリン」や「フェノトリン」を使用したものです。

市販されている一般的な人形用の防虫剤を選んでおけば、まずは間違いないと思います。

雛人形の片付けに衣類の防虫剤は代用できるのか？

「衣類の防虫剤はたくさんあるから代用できないか？」考える人もいるでしょう。雛人形の片付けに衣類の防虫剤で代用できるのでしょうか？

実はこれ、やってはいけません！

衣類の防虫剤にも様々ありますが、人形の材質を合わない成分の物を使ってしまうと、変色・変形してしまう恐れがあるんです。

衣類の防虫剤に多く使われている「ナフタレン」や「パラジクロロベンゼン」は、プラスチックやスチロールを腐食させる作用があります。雛人形の顔や手の部分がプラスチックになっている場合は特に注意が必要ですね。

上記で紹介したような人形用の防虫剤を使っていればこのあたりは考慮している商品がほとんどです。

雛人形を片付ける！正しい防虫剤の入れ方は？

いざ雛人形を片付けるとき、実は防虫剤の入れ方にも工夫が必要です。適当に投げ入れるだけではいけませんよ！

防虫剤を入れる際は、人形や小道具に直接触れないように離して入れる必要があります。

防虫剤は目に見えないガスを発生させて殺虫・防虫しているので、このガスが雛人形に触れ続けるのは良くないのです。変形や衣類のシミの原因になってしまいます。

入れ方としては、防虫剤をティッシュペーパーなどの薄手の紙に包んで、箱の隅の方にに入れるようにして下さい。

雛人形の片づけ　その他に気をつけることは？

その他、雛人形を片付ける際は以下のことにも気をつけましょう。

<ゴミやホコリをしっかり落とす>
雛人形を片付ける際は事前の掃除も忘れずに！人形や小道具のホコリをしっかり落としてから片付けましょう。ゴミやホコリは虫の大好物ですのでそのまましまうのは非常に危険です。

<防虫剤を入れすぎない！>
たくさん入れた方が効果がありそうだと、防虫剤をたくさん入れていしまう人がいます。

製品によって入れる適量は決まっていますから、入れすぎることはNGです。入れすぎると箱の中に充満したガスが再結晶化して、蜷人形に白い粉のようなものが付着する原因になります。

<防虫剤の混合は絶対NG！>
「まぜるな危険」です。防虫剤にもいろいろな種類があり、中には組み合わせてはいけない成分もあります。「別々な種類を一緒に入れなければ良い」というだけでなく、箱の中に防虫剤の成分が残っている状態で併用してもいけません。

衣類にシミを作ったりプラスチックが溶けたりと最悪の状態になってしまうこともあるので、防虫剤の併用は気をつけたい部分ですね。

雛人形の保管方法！正しい防虫剤の選び方と使い方／まとめ

これまで適当に入れていた防虫剤。実は使い方次第で非常に残念なことになってしまう場合があります。

長く使いたい雛人形だからこそ、保管方法には気を使いたいですね。^^