お歳暮とお中元はどちらか片方だけでも失礼じゃない？贈るならどっち？

みなさんは、職場上司の方にお中元やお歳暮は贈っていますか？？

会社のしきたりに従って贈っている人もいれば、本当にお世話になっているので感謝の気持ちとして贈りたい人など、様々な場合があると思います。

ところで、「お歳暮」と同じイベントに「お中元」もありますよね？

毎年夏冬とお金をかけて品物を贈るのは意外と出費もかさむものです。特に仕方なくお歳暮やお中元を贈っている方には本当に嫌な出費ですよね。(^^;

そこで気になったのが、お中元かお歳暮のどちらか一方に出来ないのか？ということ。

今回は、「お中元とお歳暮どちらか一方だけ贈るのは失礼にあたるのか？」について、いろいろと調べてみました！^^

お歳暮とお中元の始まり

諸説あるようですが、最初に、お歳暮とお中元の始まりについてまとめてみます。

お中元の起源

お中元の「中元」は中国の陰暦に由来します。

中国では陰暦の1月15日を上元、7月15日を中元、10月15日を下元とし、これらを「三元」と呼び、それぞれの時期に神様にささげ物をする風習がありました。

日本にもその行事が伝わる中で、中元のみが日本古来のお盆と深く結びついたことで、深く広まっていったといわれています。

お歳暮の起源

旧来、お正月には歳神様を迎える行事を行っており、年末になるとそれに合わせて分家した人などが実家(本家)にお供え物や祝いの品を贈りました。これがお歳暮の始まりとされています。

お中元やお歳暮が今の形になったのは何故？

元々は中元(お盆)の行事や正月のためのお供え物や祝いの品が、現在のお歳暮やお中元のように「お世話になった人に贈り物をする風習」に変わったのは何故でしょうか？

それは、中元や暮れに決済を行っていた江戸時代の商人達の風習が関係していました。

商人達は決済をする際、お得意様に対して贈り物をしていたそうです。これが、親族以外にもお世話になった人に贈り物をするようになった現在の「お中元」や「お歳暮」の風習なのだそうです。

現在のお中元やお歳暮のスタンダードは？

さて、お中元やお歳暮の歴史を見たところで、現在の状況はどうなっているのかもまとめておきましょう。

現在のお中元やお歳暮は、「日頃お世話になっている方に感謝の気持ちを込めて贈り物をする」という目的は同じですが、多少の意味合いの違いが出てきています。

お中元は、残暑見舞いの意味もこめて、半年の感謝や夏を無事に乗り切る、無病息災の意味もこめて贈られることも多くなっています。

一方お歳暮は、今年一年の感謝と来年もよろしくお願いしますという気持ちで贈られることが多いです。

お歳暮かお中元をどちらか一方だけ贈るのであればどっち？

そんなお中元やお歳暮を「どちらか一方だけ贈る」ということは失礼になるのでしょうか？

元々は「お中元を贈ったらお歳暮も贈る」というマナーがあったので、本来はお中元とお歳暮をセットで贈るのが望ましいとされていました。

しかし現在の状況を見ると、若干の意味合いの違いもあり、「セットで贈らないといけない」という決まりはかなり薄れていると思われます。

もしお付き合いでどちら一方だけ贈りたいということであれば、「お歳暮だけ贈る」というのが基本となるでしょう。世間でもこちらを選ぶ方が圧倒的に多いようです。

お歳暮は1年の締めくくりに感謝の気持ちを表すという意味でも用いられますので、どちらか一方といえばやはりお歳暮を選ぶのが適しているでしょう。

お中元かお歳暮をどちらか片方だけ送る場合に気をつけたいこと

最近は、お歳暮とお中元はセットで贈らないとマナー違反であるということを意識している方もだいぶ減っています。

本当は、お中元とお歳暮を贈るのであればお歳暮の方の金額を高くするというマナーもありますが、意識されている方もだいぶ減っているのが現状ですしね。(^^;

色々とマナーがあるお中元やお歳暮ですが、あまり堅苦しく考えず、本来の目的である「お世話になった方に日頃の感謝を込めて」という気持ちが届くよう、贈り物をしたいものです。

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